流れに逆らう形になりやすく、無理に動くとかえって関係が遠ざかる恐れも。

タロットカード: No.10 運命の輪 (Wheel of Fortune) 逆位置

既婚者となった元彼との再縁の可能性は？？

小川ミコ

今は再縁を望んでも流れに逆らいやすく、タイミングや状況が合わずに物事が思うように進みにくい時期です。

「運命の輪」が逆位置で現れたとき、それは流れが滞り、思い通りに物事が進まない状況を示しています。

あなたの中に「もう一度彼とつながりたい」という強い願いがあっても、今はその想いに運命が応えてくれないタイミングなのかもしれません。彼の状況、あなた自身の環境、あるいは心の準備がまだ整っていないなど、複数の要因が噛み合わず、歯車が空回りしているような状態です。

このカードは「焦らないで」というメッセージでもあります。運命は時に、すぐには結果を与えず、少し遠回りをさせることであなたに気づきや成長を促そうとするもの。

再縁の可能性が完全に断たれたわけではありませんが、今は無理に動こうとすればするほど空回りし、かえって心が疲弊してしまう可能性が高いでしょう。

特に、相手が既婚者という現実を前にしたとき、どうしても心のどこかに「それでも戻ってきてくれるのでは」という期待が生まれます。

その気持ちを否定する必要はありませんが、現実が今どんな状況なのかを冷静に見つめることが大切です。運命の輪の逆位置は、思い込みや一方通行な願いが、運命の流れに乗ることを妨げている可能性も示唆しています。

今あなたに必要なのは、状況をコントロールしようとするのではなく、一度手を離して流れに身を委ねる柔軟さ。

無理に扉をこじ開けようとせず、いったん立ち止まり、自分の心の声を静かに聴いてみましょう。焦らずに運命のタイミングを待つことが、未来への最良の一手になるかもしれません。

あなたへのワンポイントアドバイス

小川ミコ

運命の輪が逆位置で出たとき、私たちが見落としがちなのは「すべての物事にはリズムがある」ということです。

恋愛も、再縁も、人生全体も、上手くいくときとそうでないときの波があります。今あなたが直面しているのは、まさにその“流れが悪い時期”。その波に逆らって強引に動こうとすればするほど、かえって心も状況も消耗してしまいます。

元彼が既婚者であるという事実は、想いを寄せる側にとって非常に重たいものです。「今、彼は幸せなのだろうか」「私が想っても意味がないのでは」と葛藤する気持ちが生まれるのは当然のこと。

それでも、心のどこかで「まだ何かが残っている気がする」と感じるなら、その感覚を無視する必要はありません。ただし、その感覚を“今すぐ現実にしよう”と急ぐことは、逆効果になってしまう可能性があるのです。

このカードは、物事が進まないことへの苛立ちや不安を乗り越えるチャンスでもあります。タイミングが合わないなら、それを嘆くのではなく、いかに“今の自分”を整えていけるかに目を向けてみましょう。

気持ちを丁寧に扱い、生活を整え、自分の時間を大切に過ごすこと。それがめぐりめぐって、運命の流れを呼び戻すきっかけになります。

また、逆位置の運命の輪は「過去にとらわれすぎている」ことも暗示します。あの頃の彼、あの頃の自分。その記憶が美しければ美しいほど、今とのギャップに苦しむこともあるでしょう。でも運命は常に“今”に働きかけています。

あなたが「過去」にばかり意識を向けてしまえば、せっかく訪れるかもしれない新しい流れを見逃してしまうかもしれません。

今は動くよりも、整えるとき。願いを手放すのではなく、焦りだけをそっと手放してみてください。そして、運命の輪が再び動き出すそのときを、穏やかに迎えられるあなたでいてください。時間がかかっても大丈夫。流れが変わる日は、きっとやってきます。