タロットカード: No.15 悪魔 (The Devil) 正位置
既婚者となった元彼との再縁の可能性は??

「悪魔」のカードが正位置で出たとき、それはあなたの中にある強い欲望や執着、あるいは背徳的な感情が高まっていることを示しています。
元彼が既婚者であるという事実を分かっていながら、それでもなお惹かれてしまう。その心の奥底には、「叶わないとわかっていても、諦めきれない」という想いが渦巻いているのではないでしょうか。
このカードは、理性よりも感情、特に“快楽”や“依存”といった側面が強く表に出やすいことを警告しています。
例えば、寂しさや孤独から彼を求めてしまうことや、過去の記憶に執着し、現実を見失ってしまう傾向があるかもしれません。再縁を願う気持ち自体が悪いわけではありませんが、もしそれが「誰かの幸せを壊してでも手に入れたい」という心に変わってしまっているとしたら、注意が必要です。
また、「悪魔」は誘惑や束縛を意味するカードでもあります。あなたが彼に強く引き寄せられているように見えて、実はあなた自身も何かに縛られている状態にあるのかもしれません。
それは彼という存在なのか、過去の幸福な記憶なのか、それとも“叶わぬ恋”というスリルなのか。いずれにせよ、このまま突き進むと、心のバランスを崩してしまう恐れがあります。
今は、一度立ち止まってみることが大切です。あなたが本当に求めているものは何なのか。その答えを見つけるためには、自分の気持ちを丁寧に見つめ直す時間が必要です。
甘く強烈な感情に流されるのではなく、冷静に「その先にある未来」を想像してみてください。欲望に従うだけでは、幸せは長続きしないことを、カードは静かに教えてくれています。
あなたへのワンポイントアドバイス

再縁を願うあなたの気持ちも、おそらくは強く、切実で、深いものなのでしょう。けれど、このカードは同時に、それが“自分を蝕むような愛になっていないか”を問いかけてきます。
あなたの中にある彼への想いは、本当に“愛”なのでしょうか?それとも「忘れられない」「取り戻したい」「彼でなければ幸せになれない」といった思い込みに近いものではないでしょうか。
悪魔のカードは、人の心の中にある影の部分——執着、嫉妬、欲望、依存——を浮き彫りにします。そして、それに気づかずに突き進めば、自ら苦しみの輪の中に入ってしまうことになるのです。
特に元彼が既婚者という状況下では、感情に任せて動いてしまうと、周囲だけでなく、あなた自身をも深く傷つけてしまう結果になりかねません。
今必要なのは、彼との再縁を願う前に、あなた自身の心の状態を見つめ直すことです。その想いは、孤独を埋めたいという衝動ではないか。過去の記憶に依存して、自分の今と未来から目を背けてはいないか。その問いを自分に投げかけてみてください。
悪魔のカードは、誘惑と同時に「気づき」の機会でもあります。どんなに強い想いでも、その背景にあるものを見極めることができれば、そこから解放される道が開けてきます。
もしあなたが、自分の気持ちをしっかりと理解し、執着から自由になれたとき、心は驚くほど軽くなるでしょう。そしてそのときこそ、真に健全で穏やかな愛へと向かう準備が整っていると言えるのです。
再縁が叶うかどうかを考えるより先に、自分を縛る鎖に気づき、そこから自由になる勇気を持ちましょう。本当の意味での幸せは、相手を手に入れることだけではなく、自分自身を大切にできたときにこそ訪れるのです。
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