あなたの行動次第で流れは変えられますが、慎重さが必要。

タロットカード: No.18 月 (The Moon) 正位置

今の相手の気持ちや復縁の可能性は？？

小川ミコ

相手の気持ちはまだ揺れ動いており、状況は不安定ですが、あなたの冷静な判断と誠実な行動が未来を照らす鍵となります。

「月」のカードが正位置で出た場合、今のあなたの恋は“見えないもの”に大きく影響を受けていることを示しています。

不安、誤解、疑念、そして過去の感情の残り香——それらが複雑に絡み合い、復縁に向けてまっすぐ進もうとしても、まるで霧の中を歩いているかのように見通しがきかない状況です。

ブロックされた理由も、相手の本音も、今ははっきりと見えてこないかもしれません。それゆえに、「きっと嫌われた」「もう無理かもしれない」とネガティブな想像に心が引っ張られてしまうでしょう。

しかし「月」のカードが伝えているのは、「今見えているものが真実とは限らない」というメッセージです。感情が過敏になっている今こそ、冷静な視点が求められているのです。

また、相手の心の中も安定していない可能性があります。あなたを拒絶したのではなく、整理できない感情に蓋をした結果として「ブロック」という選択をしたのかもしれません。

つまり、完全にあなたを突き放したのではなく、“揺らいでいる心”の表れとも解釈できます。

このようなときは、無理に相手の心の奥を読み解こうとせず、自分の感情と静かに向き合う時間を持つことが大切です。あなたの心に潜む不安や執着、恐れを見つめ直すことで、本当に必要な一歩が見えてくるはずです。

タロットは「光と影」を両方教えてくれるもの。「月」は不安の象徴であると同時に、直感を研ぎ澄ませるチャンスでもあるのです。信じたい未来があるなら、自分自身の内面を整えることで、暗闇の中に小さな光を灯すことができます。

あなたへのワンポイントアドバイス

小川ミコ

「月」のカードが導く復縁の道には、“見えない壁”がいくつも存在します。それは、相手の気持ちが不透明であること、そして何より、自分の中にも不安や疑念が渦巻いていることにあります。

このカードが出たとき、焦って行動するよりも、まずは「心の整理」をすることが最優先です。

今あなたが感じている「不安」や「迷い」は、本当に相手からの拒絶によるものなのでしょうか？もしかすると、相手からの反応がないことで、あなた自身が過去の失敗や傷ついた経験を重ねてしまっているだけかもしれません。

「もう一度関わって傷つくのが怖い」「自分なんてもう選ばれないかも」——そうした無意識の不安が、現状をよりネガティブに見せてしまっている可能性があります。

このようなときは、行動を起こすよりも、まず“自分の感情を整える習慣”を意識してみましょう。例えば、気持ちを書き出してみたり、静かな場所で深呼吸をして、今の自分の本心を探ってみたりすることです。

また、信頼できる友人に話を聞いてもらうのも有効です。心を開き、混乱を解きほぐすことで、あなたの直感も少しずつ冴えてきます。

「月」は“夜の時間”を象徴します。夜が明けるように、霧が晴れる時は必ず来ます。ただし、その明け方を迎えるためには、闇に慌てて飛び込むのではなく、慎重に足元を照らして歩く必要があります。

復縁を望むあなたにとって、今は“静かなる準備期間”。焦らずに、でも希望を捨てずに。冷静なまなざしと、優しい心を持ってこの時間を過ごすことができれば、相手の心にも少しずつ変化が訪れるかもしれません。

自分の感情に飲まれず、でも感じることを恐れずに。あなたが本当に望む未来を選び取るために、「心の目」を育てていく——それが「月」のカードが教えてくれる、もう一つの大切な意味なのです。