タロットカード: No.14 節制 (Temperance) 逆位置
復縁に動くべきタイミングはいつ??

節制のカードは、本来「調和」「バランス」「流れの調整」を象徴する非常に穏やかで安定した意味を持ちます。しかし、それが逆位置で出た場合、状況は一変します。
このカードは「不調和」「過剰」「極端さ」「中庸を失った状態」を表し、特に恋愛や復縁の場面では「今は気持ちのバランスを取り戻すことが最優先だ」というメッセージを伝えています。
今のあなたは、元恋人に対する思いが強くなりすぎていませんか?「早く連絡したい」「今すぐ関係を戻したい」という焦りや、「でも自分から行ったら負けだ」という極端な駆け引きの感情に心を支配されていないでしょうか。
節制(逆位置)は、そんな感情の過剰さや不安定さに警鐘を鳴らしています。
このカードが出たとき、あなたにまず伝えたいのは、「動く前に心の調整をする時間が必要です」ということです。
心がざわついているときに行動を起こすと、言葉や態度にその不安がにじみ出ます。それは相手に「この人は焦っている」「自分本位だ」という印象を与えてしまい、せっかくの復縁のチャンスを遠ざける可能性があります。
一方で、節制(逆位置)は「過剰な自己抑制」も意味します。つまり、感情を押し込めすぎて自分を見失っている場合もあります。
今の自分が感情に流されすぎているのか、それとも感情を抑え込みすぎているのか――一度立ち止まって、自分の内側を丁寧に見つめ直す時間が必要です。
あなたへのワンポイントアドバイス

まず、日々の生活の中で、自分が今どんな感情に支配されているのかを丁寧に観察してください。
元恋人に連絡を取りたいという衝動がわいてきたとき、それは愛情からくるものですか?それとも寂しさや不安からくるものですか?感情にラベルをつけることで、少しずつ自分の心を客観視できるようになります。
また、心のバランスを整えるためには、恋愛以外の領域にも目を向けることが大切です。趣味や友人との時間、仕事や学びなど、他のことにエネルギーを向けることで、心の重心が一か所に偏らず、自然と落ち着きを取り戻せます。
節制(逆位置)が示すのは、今あなたの心の中が「恋愛一色」になりすぎている危険性です。だからこそ、視野を広げ、他の領域とのバランスを意識してください。
もう一つ大事なのは、「心が整うまで連絡は待つ」という覚悟を持つことです。
焦りが強いと、「まず連絡してから整えよう」と考えがちですが、節制(逆位置)のときはそれでは逆効果です。相手に何かを伝える前に、自分の感情をしっかり整理しないと、誤解や衝突を生むリスクが高まります。
もし、どうしても気持ちが抑えきれないときは、まずは自分自身に向かって手紙を書いてみてください。実際に相手に送るわけではなく、「今の自分の本音」を書き出すのです。
驚くほど心が整理され、「あ、今はまだ伝えるべきじゃないな」「もう少し自分を整えたいな」と冷静になれるはずです。
最後に、覚えていてほしいのは、節制のカードが逆位置でも完全な失敗や破滅を意味するわけではないということです。むしろ、今のあなたは「一度立ち止まって、流れを整えるチャンスをもらっている」と考えるべきです。
心の調整を経て動き出すあなたは、以前よりずっと強く、しなやかで、魅力的になっているはずです。
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